「外来通院だけでは不安」「一人暮らしで生活が不規則になりがち」「服薬管理が難しい」——こうした方を支えるために存在するのが精神科訪問看護です。精神科訪問看護師が定期的にご自宅に訪問し、生活全般をサポートします。
精神科訪問看護とは
精神科訪問看護は、精神疾患を持つ方や精神症状のある方のご自宅に、看護師・精神保健福祉士・作業療法士などが訪問して支援を行うサービスです。原則として医療保険を使って利用します。65歳以上など一定の条件では介護保険が適用される場合もあります。また障害福祉サービスとして利用できるケースもあります。
こんな方が対象です
- うつ病・統合失調症・双極性障害・不安障害・発達障害など精神疾患を持つ方
- 外来通院だけでは症状の管理が難しい方
- 服薬管理・生活リズムの維持が困難な方
- 退院後の在宅生活への移行支援が必要な方
- 家族の支援が十分に受けられない状況にある方
訪問看護でできること
- 病状観察・相談:精神症状の変化を把握し、主治医に報告・連絡します
- 服薬支援:薬の飲み忘れや過剰内服を防ぎます
- 生活リズムの調整:睡眠・食事・活動のバランスをサポートします
- コミュニケーション支援:孤立を防ぎ、社会とのつながりを保ちます
- 家族支援:ご家族への病気の説明・介護負担の軽減
- 危機対応:症状悪化時や緊急時の対応・医療機関との連絡調整
費用について
医療保険を使った場合の自己負担は、通常1回あたり数百円〜数千円程度(保険の種類や自己負担割合によって異なります)。自立支援医療(精神通院医療)の対象になると、自己負担が1割に軽減されます。
利用の流れ
- 主治医(担当医)に訪問看護の利用を相談する
- 主治医が訪問看護指示書を作成する
- 訪問看護ステーションと契約する(当院でご紹介できる場合もあります)
- 訪問頻度・内容・時間帯などを相談して決める
- 訪問開始
よつば加納クリニックでの対応
当院では、必要に応じて地域の訪問看護ステーションへの紹介状を作成しています。「訪問看護について詳しく聞きたい」という方は、診察時にご相談ください。
📚 精神科訪問看護・在宅支援について、もっと知りたい方へ
精神疾患のある方の在宅生活支援・ご家族のケアに役立つ本をご紹介します。
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参考文献
- 厚生労働省「精神科訪問看護」(2024年)
- 日本精神科看護協会「精神科訪問看護ガイドライン」(2023年)
免責事項:本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、特定の個人に対する診断・治療を目的とするものではありません。体調に不安がある方は必ず医療機関を受診してください。
著者:長友 恭平(精神保健指定医 / よつば加納クリニック 院長)|最終更新:2026年4月
著者:長友 恭平(精神保健指定医 / よつば加納クリニック 院長)|最終更新:2026年4月

