心療内科や精神科を受診するとき、「検査でどのくらいかかるのだろう?」と不安に感じる方は多いと思います。
診療報酬は全国一律に定められており、クリニックごとに値段が変わることはありません。ただし、検査する項目や検査方法によって細かく金額が異なるため、お店の商品のように分かりやすく表示することが難しい面があります。
このページでは、よつば加納クリニックで実施することがある検査の概要と費用の概算をまとめています。
自立支援医療制度について
精神通院自立支援医療制度を利用すると、精神科診療に関わる検査費の自己負担が1割になります。
通常、健康保険の自己負担は3割ですが、精神疾患の治療として必要な検査は自立支援医療の対象となり、1割負担で受けられます。ただし、精神疾患の治療に関係のない検査は対象外で、1〜3割負担になります。
下記の金額は、心理検査は1割負担時、その他の検査は3割負担時の概算を記載しています。
各検査の費用と内容
| 検査の種類 | 費用の目安 | 主な目的 |
|---|---|---|
| 血液検査 | 約1,200〜3,600円(3割) | 身体状態・薬の影響・甲状腺機能など |
| 尿検査 | 約80円(3割) | 腎機能・糖尿病・感染症の確認 |
| 心理検査 | 80〜450円(1割) | 心理状態・発達特性・認知機能の評価 |
| 心電図検査 | 約420円(3割) | 心疾患・薬による心臓への影響確認 |
| 胸腹部超音波検査 | 約1,590円(3割) | 内臓の状態・結石・動脈の観察 |
| 心臓超音波検査 | 約2,640円(3割) | 心臓の動き・弁の状態の確認 |
各検査の詳細説明
🩸 血液検査(約1,200〜3,600円)
血液を採取し、細胞の数や成分を分析することで身体の状態を調べます。精神科では主に以下の目的で行います。
- お薬を飲み始める前の基準値の確認
- お薬の副作用(肝機能・腎機能への影響)のモニタリング
- 甲状腺機能の確認(甲状腺の異常がうつ症状に似た症状を引き起こすことがあるため)
- 貧血・栄養状態の確認
調べる項目数によって費用が変わります。
🔬 尿検査(約80円)
尿の成分を分析して身体の状態を調べます。腎臓・膀胱の感染症が疑われるとき、糖尿病の状態や腎機能を調べるときなどに行います。費用は最も安く、身体の基本的な状態を把握するのに役立ちます。
📝 心理検査(80〜450円 ※自立支援医療1割)
統計学的な技法を用いて、心理状態・能力・発達特性などを客観的に評価する検査です。疾患や状態に合わせて適切な検査を選択します。
- 知能検査(WAIS・WISC):認知機能や発達特性の評価
- 発達検査:ASD・ADHDなどの発達特性の評価
- 性格・心理検査(MMPI・ロールシャッハなど):心理状態の把握
- 認知機能検査:記憶・注意機能の評価
簡単なものから非常に処理が難しいものまで様々あり、費用に幅があります。自立支援医療の対象のため、制度をご利用の方は1割負担で受けられます。
❤️ 心電図検査(約420円)
心臓の電気的活動を記録し、心疾患やお薬による影響がないかを調べます。精神科で処方する一部のお薬(抗精神病薬・三環系抗うつ薬など)は心電図に影響を与えることがあるため、治療前や治療中のモニタリングとして行うことがあります。
🔊 胸腹部超音波検査(約1,590円)
人間の耳では聞こえない高周波の音波(超音波)を使い、痛みなく身体の内部を調べます。胸やおなかの臓器の状態、結石の有無、動脈の状態などを観察できます。放射線を使わないため安全な検査です。
🫀 心臓超音波検査(約2,640円)
超音波を使って心臓の動きや弁の状態を詳しく観察します。心臓全体の機能評価に用います。
費用についてのご相談
「費用が心配で受診をためらっている」という方もいらっしゃると思います。遠慮なく受付や医師にご相談ください。
- 自立支援医療制度の申請についてもご案内できます
- 必要な検査のみを行い、不要な検査は行いません
- 詳細な診療報酬は「診療報酬」で検索すると確認できます
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