「死にたい」と言われたとき、あなたにできること|家族・友人向けガイド

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一人で抱え込まずに、まず電話してみてください。あなたの話を聞いてくれる人がいます。

  • 📞 よりそいホットライン0120-279-338(24時間・無料)
  • 📞 いのちの電話0120-783-556(毎日16〜21時 / 毎月10日8時〜翌8時)
  • 📞 こころの健康相談統一ダイヤル0570-064-556(平日 9〜17時頃)
  • 🚨 緊急・今すぐ危険な状況119(救急) または 110(警察)

※ 電話が難しい方は、チャット相談(困りごとSOS)もご利用いただけます。

👉 自傷・希死念慮の全体像については「自傷行為・「死にたい」気持ちへの対処|精神保健指定医 長友恭平が伝えたいこと」をご覧ください。

家族や友人から「死にたい」と打ち明けられたとき、多くの人は驚き、動揺し、「何と言えばいいかわからない」と感じます。それは自然な反応です。

しかし、「死にたい」と口にした人は、あなたに助けを求めているのかもしれません。この記事では、そのとき「あなたにできること」を具体的にお伝えします。

まず知っておいてほしいこと

  • 「死にたい」と言う人が本当に死にたいとは限らない——多くの場合、「今のつらさから逃れたい」という気持ちの表現
  • 「死にたい」と話題にすることは自殺を促すことにはならない——むしろ話すことで楽になることがある(WHO, 2014)
  • あなたは専門家ではない——「救わなければ」と背負いすぎないことも大切
  • あなたが相談を受けたこと自体が、相手にとって大きな支え

やってよいこと——TALKの原則

自殺予防の専門家が推奨するTALKの原則(厚生労働省ゲートキーパー研修より)を紹介します。

ステップ英語具体的な行動
TTell(伝える)「あなたのことが心配だ」と率直に伝える
AAsk(尋ねる)「死にたいと考えているの?」と直接聞く(タブーにしない)
LListen(聴く)相手の話を遮らず、否定せず、最後まで聴く
KKeep safe(安全を確保する)一人にしない。危険な手段(薬の大量保管など)を遠ざける。専門家につなぐ

具体的な声のかけ方

言ってよい言葉:

  • 「話してくれてありがとう。あなたのことが心配だよ」
  • 「今、とてもつらいんだね」
  • 「一緒に相談できるところを探そう」
  • 「あなたは一人じゃないよ」
避けた方がよい言葉:

  • ×「死ぬなんて言うな」「そんなこと考えるな」——気持ちを否定される
  • ×「みんなつらいんだよ」——自分のつらさが軽視されたと感じる
  • ×「死んだら周りが悲しむよ」——罪悪感を与え、かえって孤立させる
  • ×「気の持ちようだよ」——つらさが理解されていないと感じる
  • ×「がんばれ」——すでに限界の人にとっては追い詰める言葉になる

専門家につなぐ方法

あなた一人で抱え込む必要はありません。専門家につなぐことが最も大切な支援です。

  1. 「一緒に相談に行こう」と提案する——本人だけでは動けないことが多い
  2. 精神科・心療内科への予約——本人が電話できない場合は代わりに予約してもよい
  3. 相談窓口の情報を渡す——よりそいホットライン(0120-279-338)、いのちの電話(0120-783-556)
  4. 緊急の場合——具体的な計画や手段がある場合は、119番(救急)に連絡する

緊急性の判断

以下の場合は緊急です(すぐに119番・110番):

  • 自傷行為をしている最中、または直後
  • 具体的な方法・日時を決めている
  • 薬を大量に飲んだ、または飲もうとしている
  • 高所や危険な場所にいる

あなた自身のケアも大切

「死にたい」と打ち明けられた側も、大きなストレスを受けます。

  • あなた一人で「命を守る責任」を負う必要はない——専門家に相談すること自体が正しい対応
  • あなた自身がつらいと感じたら、あなたも相談してよい(精神科・カウンセリング・相談窓口)
  • 秘密を守ることも大切だが、命の危険がある場合は、本人の同意がなくても専門家に相談してよい
  • 同じ状況で悩んでいる人は多い。一人で抱え込まないでください

ゲートキーパーとは

ゲートキーパーとは、自殺の危険を示すサインに気づき、声をかけ、話を聴き、必要な支援につなぐ人のことです。特別な資格は必要ありません。

  • 厚生労働省のゲートキーパー研修は、自治体や職場で受けることができる
  • 「気づく → 声をかける → 聴く → つなぐ」の4ステップが基本
  • 家族・友人・職場の同僚、誰でもゲートキーパーになれる

📚 「死にたい」と言われたとき、あなたにできることについて、もっと知りたい方へ

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まとめ

  • 「死にたい」と言われたら、まず「話してくれてありがとう」と受け止める
  • TALKの原則(伝える・尋ねる・聴く・安全確保)を意識する
  • 否定・説教・罪悪感を与える言葉は避ける
  • 最も大切な支援は「専門家につなぐこと」——一人で抱え込まない
  • あなた自身のメンタルケアも忘れずに

🆘 今すぐ誰かに話を聞いてほしい方へ

一人で抱え込まずに、まず電話してみてください。あなたの話を聞いてくれる人がいます。

  • 📞 よりそいホットライン0120-279-338(24時間・無料)
  • 📞 いのちの電話0120-783-556(毎日16〜21時 / 毎月10日8時〜翌8時)
  • 📞 こころの健康相談統一ダイヤル0570-064-556(平日 9〜17時頃)
  • 🚨 緊急・今すぐ危険な状況119(救急) または 110(警察)

※ 電話が難しい方は、チャット相談(困りごとSOS)もご利用いただけます。

【免責事項】本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状が続く場合や気になることがある場合は、医療機関を受診してください。

著者:精神保健指定医・長友恭平(よつば加納クリニック院長)

参考文献

  • World Health Organization. “Preventing suicide: a global imperative.” WHO, 2014.
  • 厚生労働省「ゲートキーパー養成研修テキスト」(2019年)
  • 厚生労働省「自殺対策白書」(令和5年版)
  • 松本俊彦「もしも「死にたい」と言われたら——自殺リスクの評価と対応」中外医学社, 2015.
  • Joiner T. “Why People Die by Suicide.” Harvard University Press, 2005.

この記事の著者

長友 恭平(ながとも きょうへい)

精神保健指定医 / よつば加納クリニック 院長(宮崎県)
宮崎大学医学部卒業|専門:心療内科・精神科

よつば加納クリニック

心療内科・精神科|宮崎県

記事の内容についてご不安な方・受診をお考えの方は、お気軽にご相談ください。

🩺 院長コメント(長友 恭平)

「死にたい」という言葉を受け取ったとき、慌てて否定したり話題を変えたりする必要はありません。「話してくれてありがとう。もっと聞かせて」と受け止めることが、その人にとって大きな支えになります。そして専門家につなぐことを恐れないでください。

🆘 こころが限界を感じているとき

つらい気持ち・死にたい気持ちがあるときは、一人で抱え込まずに話してください。

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詳しくは こころの緊急連絡先ページ をご覧ください。

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